赤と白のスリッパ

クラシカルで負けない！値段安くて履き心地いい！ * 台湾の青と白のスリッパは、独特なプラスチック製スリッパです。名前の通り青と白を基調としており、靴底にはギザギザの横縞模様があり、摩擦力を高めるための工夫がされています。後には、赤と白を基調とした配色のスリッパも登場しました。 青白スリッパの起源は1950年頃の台湾にさかのぼります。当時、中華民国国防部はアメリカの経済援助諮問団の助言を受け、軍用ブーツを生産していた工場に対し、一般市民が履ける軽量スリッパ（当時は靴底と紐だけの簡易なもの）を開発するよう指示しました。その配色には中華民国の国章に使われている青と白が選ばれました。その後、民間では安価な原料と機械化された生産技術を用いて、改良された「統合後方支援スリッパ」が大量生産されるようになりました。 このスリッパは価格が安く、履き心地がよく、耐久性にも優れていたため、暑い気候の台湾において、日常のさまざまな場面で履ける靴として、学生や中・下層階級の人々を中心に広く普及しました。近年では、青白スリッパは台湾の庶民文化を象徴する存在として見なされるようになり、「台湾らしさ」を表す必須アイテムの一つとも言われています。